昨日の、一条ダンス部の演技が脳裏に焼きついており、その場面、場面ごとに思い出される。
誰がどのシーンで、どんな振りで、どんな役割で、どんな衣装で踊っていたのか、
鮮明にリフレインする。
それがダンスってもんかな。
一条のダンスが真実で
本物であることの証左であろうと。
そして大会終了後、
最後の円陣。
最後のミィーティング。
話しは途切れ途切れになる。
どんな言葉もこの場を収め切れるものではない。
どのような言葉もどのような仕草もこころには届かないように思える。
ただ、沈黙を挟み挟みしながら、その場所をその時間を果てしないやるせなさをただ皆で共有することになる。
帰れんな。
なんぼなんでもこれは帰られへんやろ。
気がつけば、周囲で円陣を組んでいた他校のダンス部たちは、どこもいない。
どこにもおらん。
みんな帰った。
帰れない、ということはどういうことか。
どういうことなんやろか。
最後の円陣は。
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